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− | + | {{DEFAULTSORT:けきじょうばんぽけっともんすたーみゅうつーのぎゃくしゅう}} | |
+ | {{ANIMEDATA|配給=東宝|公開日=1998年7月18日|制作=小学館プロダクション|脚本=首藤 剛志|キャラクターデザイン=一色 小百合|興行収入=72.4億円(推定)}} | ||
− | + | 『'''{{PAGENAME}}(POCKET MONSTERS MEWTWO STRIKE BACK)'''』とは、1998年7月18日に封切りされた''[[ポケットモンスター(アニメ)|ポケットモンスター]]''の初となる劇場版である。 | |
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+ | ==概要== | ||
+ | ポケットモンスターの映画史上最大のヒット作で、75億円以上の興行収入を誇る。その為、続編としてTVスペシャルで[[ポケットモンスター ミュウツー! 我ハココニ在リ]]が制作された。また、ポケモン映画では唯一のTV・映画・ラジオでのマルチメディア展開がなされた作品である。 | ||
しかし、内容に関しては評価する声が有る一方で、ラジオドラマである[[ミュウツーの誕生]]が前段として存在するために、クライマックスの涙の意味やミュウツーの逆襲の理由が分かりづらいとの声もあり、アメリカ公開時にはミュウツーの誕生部のアニメを新たに書き起こした[[#ex1|(1)]]完全版が制作された。 | しかし、内容に関しては評価する声が有る一方で、ラジオドラマである[[ミュウツーの誕生]]が前段として存在するために、クライマックスの涙の意味やミュウツーの逆襲の理由が分かりづらいとの声もあり、アメリカ公開時にはミュウツーの誕生部のアニメを新たに書き起こした[[#ex1|(1)]]完全版が制作された。 | ||
完全版は翌1999年の7月8日にTVスペシャルとして TV東京系列と放映各局で放映されたほか、2000年3月31日にはサトシの旅立ち編を加えた90分スペシャルが放映された。 | 完全版は翌1999年の7月8日にTVスペシャルとして TV東京系列と放映各局で放映されたほか、2000年3月31日にはサトシの旅立ち編を加えた90分スペシャルが放映された。 | ||
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{{ネタバレ}} | {{ネタバレ}} | ||
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==登場キャラクター== | ==登場キャラクター== | ||
===人間=== | ===人間=== | ||
− | * | + | *[[サトシ]](CV:松本 梨香) |
:ポケモンマスターを目指して旅を続ける少年。ニューアイランドに住むという最強のトレーナーの招待状を受けた彼は、ニューアイランドへと向かう。 | :ポケモンマスターを目指して旅を続ける少年。ニューアイランドに住むという最強のトレーナーの招待状を受けた彼は、ニューアイランドへと向かう。 | ||
− | * | + | *タケシ(CV:上田 祐司) |
:旅の連れその1。 | :旅の連れその1。 | ||
− | * | + | *[[カスミ]](CV:飯塚 雅弓) |
− | : | + | :カスミの項を参照。 |
− | * | + | *ムサシ(CV:林原 めぐみ) |
− | * | + | *コジロウ(CV:三木 眞一郎) |
− | * | + | *ソラオ(CV:古谷 徹) |
:ニューアイランドに住む最強のトレーナーの招待を受けた少年。フシギバナのバナードを使う。 | :ニューアイランドに住む最強のトレーナーの招待を受けた少年。フシギバナのバナードを使う。 | ||
− | * | + | *ウミオ(CV:高木 渉) |
:ニューアイランドに住む最強のトレーナーの招待を受けた少年。サイホーンでミュウツーに挑むが、歯牙にもかからなかった。 | :ニューアイランドに住む最強のトレーナーの招待を受けた少年。サイホーンでミュウツーに挑むが、歯牙にもかからなかった。 | ||
− | * | + | *スイート(CV:佐藤 藍子) |
:ニューアイランドに住む最強のトレーナーの招待を受けた少女。カメックスのクスクスを使う。 | :ニューアイランドに住む最強のトレーナーの招待を受けた少女。カメックスのクスクスを使う。 | ||
− | * | + | *ボイジャー(CV:小林 幸子) |
:港の管理人。 | :港の管理人。 | ||
− | * | + | *ジョーイ(CV:白石 文子) |
:港のジョーイだが、行方不明となっている。 | :港のジョーイだが、行方不明となっている。 | ||
− | * | + | *サカキ (CV:鈴置 洋孝) |
:ミュウツーを生み出したロケット団のボスであり、トキワジムのジムリーダー。その世界征服の野望にミュウツーを利用する。 | :ミュウツーを生み出したロケット団のボスであり、トキワジムのジムリーダー。その世界征服の野望にミュウツーを利用する。 | ||
− | * | + | *フジ博士(CV:秋元 洋介) |
:娘であるアイの完全なクローンを生み出すためにミュウツーを生み出した科学者。しかし、彼の願いは叶うことなく、ミュウツーによってその命を絶たれた。原作のフジ博士がモチーフとなっている。 | :娘であるアイの完全なクローンを生み出すためにミュウツーを生み出した科学者。しかし、彼の願いは叶うことなく、ミュウツーによってその命を絶たれた。原作のフジ博士がモチーフとなっている。 | ||
*海賊風トレーナー(CV:レイモンド・ジョンソン) | *海賊風トレーナー(CV:レイモンド・ジョンソン) | ||
:トレーナー。かなり弱い。 | :トレーナー。かなり弱い。 | ||
− | * | + | *アイツー(CV:氷上 恭子) - 完全版 |
:フジ博士の娘、アイの不完全なクローンで、ホログラム上に存在する思考パターン。不完全であるために寿命は短く、アイツーと言ってはいるが自分が何回目のアイのクローンなのか分からない。 | :フジ博士の娘、アイの不完全なクローンで、ホログラム上に存在する思考パターン。不完全であるために寿命は短く、アイツーと言ってはいるが自分が何回目のアイのクローンなのか分からない。 | ||
:その消滅の際にミュウツーにある言葉を残す。 | :その消滅の際にミュウツーにある言葉を残す。 | ||
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===ポケモン=== | ===ポケモン=== | ||
− | * | + | *[[ピカチュウ]](CV:大谷 育江) |
:サトシのピカチュウ。オリジナルとクローンの戦いのさなか、彼は攻撃をすることはなかった。 | :サトシのピカチュウ。オリジナルとクローンの戦いのさなか、彼は攻撃をすることはなかった。 | ||
− | * | + | *[[ニャース]](CV:犬山 犬子) |
:ロケット団のニャース。喋ることが出来る。 | :ロケット団のニャース。喋ることが出来る。 | ||
− | * | + | *[[ミュウツー]](CV:市村 正親) |
:ロケット団によって生み出されたミュウのクローン。ミュウを上回る最強のポケモンとして生み出されており、ミュウを倒すことによってその存在意義を見いだそうとした。 | :ロケット団によって生み出されたミュウのクローン。ミュウを上回る最強のポケモンとして生み出されており、ミュウを倒すことによってその存在意義を見いだそうとした。 | ||
− | * | + | *[[ミュウ]](CV:山寺 宏一) |
:最初のポケモンとも永遠の命を持つとも言われる既に絶滅したポケモン。 | :最初のポケモンとも永遠の命を持つとも言われる既に絶滅したポケモン。 | ||
==主題歌== | ==主題歌== | ||
− | + | *めざせポケモンマスター'98(オープニング) | |
− | *めざせポケモンマスター' | + | :歌:松本 梨香 |
− | : | + | *風といっしょに(エンディング) |
− | + | :歌:小林 幸子 | |
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==漫画版== | ==漫画版== | ||
− | コロコロコミックにて映画のオープニングに至るまでの序盤のみ連載された作品で、作画は当時[[電撃ピカチュウ]] | + | コロコロコミックにて映画のオープニングに至るまでの序盤のみ連載された作品で、作画は当時[[電撃ピカチュウ]]を連載していたおの としひろ。 |
作品としては劇場版をベースとしているが、彼の独自解釈がふんだんに盛り込まれており、意志を持つミュウツーは失敗作だとして、意志を持たないミュウツーのクローン軍団を作り上げようとするサカキや、そのサカキの手からミュウツーを逃そうとするフジ博士など、かなり趣が異なっている。 | 作品としては劇場版をベースとしているが、彼の独自解釈がふんだんに盛り込まれており、意志を持つミュウツーは失敗作だとして、意志を持たないミュウツーのクローン軍団を作り上げようとするサカキや、そのサカキの手からミュウツーを逃そうとするフジ博士など、かなり趣が異なっている。 | ||
連載分しか公開されていないため、結末がどうなるのかなどは不明。 | 連載分しか公開されていないため、結末がどうなるのかなどは不明。 | ||
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==注釈== | ==注釈== | ||
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:ラジオドラマであるミュウツーの誕生は、死というテーマを扱っていたためにその他のポケットモンスター作品と比較して多少残酷描写が存在した。そのためクローンであったアイツーが意識ホログラムに変更されるなど、設定や台詞がマイルドに書き換えられている。 | :ラジオドラマであるミュウツーの誕生は、死というテーマを扱っていたためにその他のポケットモンスター作品と比較して多少残酷描写が存在した。そのためクローンであったアイツーが意識ホログラムに変更されるなど、設定や台詞がマイルドに書き換えられている。 | ||
:また、ミュウツーの描写とは直接関連のないロケット団の描写や、言葉遊び的な描写も全てカットされている。 | :また、ミュウツーの描写とは直接関連のないロケット団の描写や、言葉遊び的な描写も全てカットされている。 | ||
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+ | ==関連項目== | ||
+ | *[[ミュウツーの誕生]] | ||
+ | *[[ポケットモンスター ミュウツー! 我ハココニ在リ]] | ||
+ | *[[ポケットモンスター(アニメ)]] | ||
+ | *[[電撃ピカチュウ]] | ||
==関連サイト== | ==関連サイト== | ||
− | {{ポケモン映画}} | + | *{{ポケモン映画}} |
+ | *{{リンクポケモン}} | ||
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+ | {{ポケモンシリーズ}} | ||
− | [[Category:映像化作品 | + | [[Category:映像化作品]] |
劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 | |
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制作 | 小学館プロダクション |
脚本 | 首藤 剛志 |
キャラクター デザイン | 一色 小百合 |
配給 | 東宝 |
公開日 | 1998年7月18日 |
興行収入 | 72.4億円(推定) |
『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲(POCKET MONSTERS MEWTWO STRIKE BACK)』とは、1998年7月18日に封切りされたポケットモンスターの初となる劇場版である。
目次 |
ポケットモンスターの映画史上最大のヒット作で、75億円以上の興行収入を誇る。その為、続編としてTVスペシャルでポケットモンスター ミュウツー! 我ハココニ在リが制作された。また、ポケモン映画では唯一のTV・映画・ラジオでのマルチメディア展開がなされた作品である。
しかし、内容に関しては評価する声が有る一方で、ラジオドラマであるミュウツーの誕生が前段として存在するために、クライマックスの涙の意味やミュウツーの逆襲の理由が分かりづらいとの声もあり、アメリカ公開時にはミュウツーの誕生部のアニメを新たに書き起こした(1)完全版が制作された。
完全版は翌1999年の7月8日にTVスペシャルとして TV東京系列と放映各局で放映されたほか、2000年3月31日にはサトシの旅立ち編を加えた90分スペシャルが放映された。
注意:以下に作品の結末を含む、重大なネタバレがあります
幻のポケモン、ミュウ。ポケモンの先祖とも永遠の命を持っているとも言われるそのミュウの細胞から一体のクローンが生み出された。ミュウツー、彼は自らの存在意義に悩み、自らを生み出した人間と、自らを含むポケモン達への逆襲を開始した。
コロコロコミックにて映画のオープニングに至るまでの序盤のみ連載された作品で、作画は当時電撃ピカチュウを連載していたおの としひろ。
作品としては劇場版をベースとしているが、彼の独自解釈がふんだんに盛り込まれており、意志を持つミュウツーは失敗作だとして、意志を持たないミュウツーのクローン軍団を作り上げようとするサカキや、そのサカキの手からミュウツーを逃そうとするフジ博士など、かなり趣が異なっている。
連載分しか公開されていないため、結末がどうなるのかなどは不明。