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− | + | 『ママベリカ』は昭和40年代に任天堂が発売していたベビーカーで、通称[[#ex01|B型ベビーカー]](SG基準により、背もたれの角度が110度以上の座って使えるベビーカー)と呼ばれるタイプのもの。 | |
当時の任天堂製品には珍しく、[[#ex2|アルマイト処理]](耐食性が優秀となる陽極酸化処理のこと)をしたアルミのフレームを使い非常に軽量なしっかりとした造りのもので、価格は8900円。 | 当時の任天堂製品には珍しく、[[#ex2|アルマイト処理]](耐食性が優秀となる陽極酸化処理のこと)をしたアルミのフレームを使い非常に軽量なしっかりとした造りのもので、価格は8900円。 | ||
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==脚注== | ==脚注== | ||
+ | <div id="ex01">B型ベビーカー:財団法人 製品安全協会が定めるSG基準により、背もたれの角度が110度以上の、座って使えるベビーカーを差す。一般的に小型で、折りたたむこともできる。</div> | ||
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<div id="ex02">アルマイト処理:表面処理の一種で、耐食性が強くなる表面処理。</div> | <div id="ex02">アルマイト処理:表面処理の一種で、耐食性が強くなる表面処理。</div> | ||
『ママベリカ』は昭和40年代に任天堂が発売していたベビーカーで、通称B型ベビーカー(SG基準により、背もたれの角度が110度以上の座って使えるベビーカー)と呼ばれるタイプのもの。
当時の任天堂製品には珍しく、アルマイト処理(耐食性が優秀となる陽極酸化処理のこと)をしたアルミのフレームを使い非常に軽量なしっかりとした造りのもので、価格は8900円。
作りはしっかりしていたが、新参企業である任天堂には業界での信頼が無く、売れることはなかった。
任天堂の業績に良い影響を与えることの無かった同商品ではあるが、宮本茂が入社の際に、「ベビーカーとか色々出していて面白い会社だ」と言うことで、乳児用品などのスケッチを提出していたことを考えると興味深い。