『ピカチュリン(Pikachurin)』とは、動体視力に関係するタンパク質である。
大阪バイオサイエンス研究所の古川貴久第4研究部長らがマウスで発見したもので、2008年7月20日に英科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス電子版で発表した。
光を感じる網膜の視細胞ができる際に働く遺伝子を解析し発見したもので、視細胞から脳への神経の途中にあるつなぎ目だけに存在している。
ピカチュリンの遺伝子を壊したマウスでは、視細胞から信号を伝達する時間が約3倍掛かっている他、速い動きに対する眼球の反応も悪くなる事が確認されている。
網膜色素変性症など目の難病の治療につながる可能性があるとのこと。
命名の由来はねずみポケモンのピカチュウをもじった物。動体視力の優劣に関係していると思われるために、素早い動きが特徴であるピカチュウからもじったとのこと。