『ドリームチーム(Dream Team)』とは、1995年〜1996年にかけて少数精鋭主義を謳っていた任天堂が使用していた用語である。
NINTENDO64のソフト開発をサードパーティに頼らずに、質の高いソフトを十分な本数供給するためにN64のソフト開発を行わせた海外の力のあるソフトハウス群の事で、任天堂情報開発部とドリームチームが1996年末までに14タイトルのN64ソフトを開発し、発売するという計画であった。
しかし、N64のソフト開発の難しさから任天堂が期待したほどの質のソフトが完成せず、また国内向けではないと判断されるソフトも多数有ったために目標としていた14本のに対し、1996年末までに発売されたソフトはわずか4本。しかも、3本は情報開発部が開発したソフトであり、実質ドリームチームは1本のソフトしか発売することが出来なかった。
任天堂はこの後もGC向けの開発などで海外の有力ソフトハウス何社かと契約を結ぶが、面白さを追求する任天堂とグラフィックなどの表現を重視する海外ソフトハウスのソフト開発に関する考えの違いなどから、海外のソフトハウスが任天堂との関係を離脱。任天堂の海外開発部を自称するレトロスタジオを除いてドリームチームは消滅することとなる。
しかし、国内では任天堂の意志に賛同するソフトハウスが多いためか、任天堂のソフトを他のソフトハウスが開発を行うと言う事例が増えている。